ベッドの中からファーストインプレッション

目を覚ますために昨日1日SL-C1000を使った感想などを。最初に断って起きますが前機種のSL-C3000の印象が個人的に最悪だったためにかなり一般とは違う感想になると思われます。購入を検討されておられる方は他のユーザーの方の意見を必ず参考にしてください。あと、ザウルスドライブ、ザウルスショット、インテリシンクなどのパソコンとの連携は今のところ一切しておりませんので、その点は全然分かりません。
[PIM関連]
基本的に今のザウルスの標準アプリケーションには何の期待ももっていません。C700、B500、C760、C3000と手にしてきましたが、Outlookとのシンクロはお世辞にも完璧とは言えなかったし、そもそも表示が一覧性に欠けているような気がして使う気になれなかったのが正直なところです。若干C3000では改良されていたようですが、C3000では標準の日本語変換機能のあまりの貧弱さにすべてを検証する前に投げ出してしまいました。このC1000も基本的にはあまり変わっていませんので、最初からスケジュール、アドレス、TO DO、メモなどにそれほど使う積もりはあまりありませんでした。よって、過度の期待は禁物だと思われます。標準のPIMである程度使えるというのなら、質・速度的に考えてもPalmだと思いますが、SONYCLIEが撤退してしまった現状では厳しいですね。ただし、優秀な置き換えアプリがそれぞれのプラットホームで生まれてきているので、最初は大変でしょうが書籍やWEBで情報を集めて、導入して見ることをお勧めします。サイトや掲示板によっては、初心者がつまづきやすいことへの質問に対して「過去ログを見ろ」とか「Q&Aでしらべて」というそっけない返事しかかえってこないところもありますが、良心的にきちんと答えてくれるサイトや掲示板もありますから、とりあえず過去の記事だけでも読んで、そこの雰囲気を確かめた上で素直に質問して見ましょう。それで回答が得られなくてもあまり気にする事なく他のサイトで質問しましょう。ただし、気がせくあまり同じ質問を複数のサイトに同時にアップしたりするのは、マナー違反ですのでそれだけは注意しましょう。というところで私はとりあえずスケジュールとTO DOの置き換えアプリとして有名なQualendarをインストールしました。標準のカレンダーを完全に置き換えてしまうアプリですが、週表示などとても見やすいアプリです。まだ、C3000とC1000には完全に対応してはいないようですし、Outlookとのシンクロも保証はされていませんが、すばらしいアプリケーションだと思います。アドレス帳については標準で我慢しようと思えばできないことはないので、このままで行くつもりです。メモについても標準のものでもいいですし、EBtという階層的に利用できるものもありますので、自分でためしてみるといいかと思います。ちょっと導入が敷居が高いかも知れませんが。また、C1000には標準で「データベース」というアプリがインストールされています。シンクロを考えないのならばこれを利用するのもひとつかと思います。現に私はこれの日記テンプレートをつかって簡単な備忘録をつけ始めました。私の場合は現在はザウルスだけでの単独運用を目標としていますので、PIM関連はこれで十分といったところです。まぁ、全体として及第点くらいのレベルのアプリは搭載してくれているので、複雑なことをするのでなければ標準だけでも使えるかな?と思います。ただし、各アプリケーションの起動はかなり遅いです。立ち上がってしまえば快適なんですけれどね。さっと出してさっと確認する、という用途には一番向いていないPDAかもしれません。
[ネット関連]
ネットへのアクセスはbitwarp無線LANを利用していますが、bitwarpに関してはめちゃくちゃ便利です。カード差し込んでbitwarpの項目を選択するだけです。他にはなにも入力する必要がありませんでした。電話番号すらも。逆に無線LANに関しては自動的にアクセスポイントを検出してくれませんので手動でアクセスポイントのESS-IDの入力から始めなければならなかったので面倒でした。まぁ、これも登録してしまいさえすれば後の接続は簡単なんですけれどね。ブラウザのNetFrontは随分と改良されたみたいでブラウズそのものは快適になりました。ただ、今もC1000でこれを入力していますが、キャッシュがきれいにならないようで、はてなダイアリーなど頻繁に更新しようとして更新画面に入ると前に書いたエントリーが表示されない時があります。そんな時は更新画面のまま画面の更新を行ってやると回復しますが、間違っていきなり編集画面の「この内容を登録する」ボタンを押してしまうとせっかく書いたエントリーが消えてしまうという悲劇がまた起こってしまいそうです。十分注意しましょう。メーラーはそれほど頻繁に使うつもりがないので標準のものでよく使うアドレスを一つだけ登録しました。まぁ、必要最低限の機能はついているのでこれで良しとするつもりです。
[マルチメディア関連]
MusicPlayer2.0やMoviePlayerはいまだ使っていませんし、期待もしていません。私は音楽はiPod、動画はPPCという役割分担ができているので多分ほとんど使うことは無いと思います。
[辞書]
C3000のマルチメディア事典ほどではありませんが、普通の辞書が搭載されているのでちょっとした言葉の意味を調べたい時などには便利でしょう。専用機と比較すること自体ナンセンスだと思っていますし、調べることができることだけでもいいのではないでしょうか?(かなり無責任な発言)ただ、せっかくなのでいろいろなアプリ上から参照できると便利でしょうに。
[その他]
個人的に「乗り換え案内」が標準で入っているのはありがたいです。フォトビュアーなどは最近デジカメ使う機会が減っているので個人的に未知数です。ただUSBマスストレージとして認識してくれるのはうれしいかな。といっても容量的にはたいしたことはないですけれどね。
[全体として]
まずは一番の驚きは日本語入力機能です。今までのリナザウを使い切れなかったのはほとんどこれがまともではなかったことが原因です。勝手に過去に変換した候補を推測して最初の候補にもってきたりしてめちゃくちゃ使いづらかったです。このC1000もその傾向はなくはないですが、ここまでの長い文章をあまりストレスを感じることなく書けているのですから個人的な印象はほぼ180%変わったようなものです。文節変換も含めた学習機能がないように思えますが(^^ゞATOKがあればもっと評価は変わっていたのに・・・がずっと私が抱いていた印象ですがこのC1000は少なくとも普通に使えます。あくまでも個人的な偏った感想かもしれませんがこれだけで昨日からずっとこのC1000をいじり続けているのですから、たいしたものです。まぁ、顔文字を変換してくれないといった不満はありますが、これから使い続けて行けば単語登録してやることである程度解決してやれますしね。バッテリーのもちはたいしたものです。無線LANでつなぎっぱなしで書き続けていますが、まだバッテリーゲージは減っていません。あと印象が変わった大きな点は本体カラーでしょうか。ブラックというのは非常に引き締まった印象を受けます。C3000と変わらないのに小さく感じるし、何よりも触るたびにべたべたつく指紋の跡がいやだったのですが、C1000の塗装はかなり改善されています。格好いいとまで思えるようになりました。こんなに自分の中で評価が変わるものなのでしょうかね?ととても不思議でしかたがありません。
とここまで勝手なことを書いてきましたが、このできならば前回のように即効で手放すということは無さそうです(笑)使えますからね。役割分担が必要になりますが、横型のキーボード内蔵タイプですからこういったサイトへの書きこみや、テキスト打ちに使えそうです。HDDは必要ないということでしたら、価格的にもお安いC1000はそこそこお勧めできるかもしれません。もっとも今時の機器と違って無線LANbluetoothも内蔵していませんので、それがだめ!という方にはもちろん向いていませんが。たしかに親指入力には適したキーボードなんですが右側のCFスロットに通信カードかLANカードを差し込んでしまうと右側の距離が遠くなってしまうんですよね。私は手が大きい方なので慣れればあまり気にしませんけれど。
以上1日使っただけですが、個人的な感想でした。長々とすいませんでした。
【追加】最終的に約40分間無線LANでつなぎっぱなしで上のエントリーを記入したところでバッテリー残量は約75%でした。もちろん、昨夜からベッドの中でも使っていましたから、稼働時間はそれ以上ですけれど。