とうとう・・・ 23:27

nurikabe-majin2003-09-16

本当は阪神が優勝した喜びを書きたかった・・・。でも、それは日本シリーズまでお預けにする。気を紛らわすことにはなるが、心から喜べない・・・。本日午後、以前ここにも書いた実家の愛犬ハッピーが逝った・・・。職場にかかってきた母からの電話で知らされた・・・。たかが、ペットの死くらいで・・・といわれるかもしれないが、それくらい家族同然の存在だった。わがままで甘えん坊な犬だった。でも、私が夕食を食べに実家へ寄ると必ず鳴いた。挨拶しに来いといっているようだった。頭をなでてやるとうれしそうにしっぽを振った・・・。我が家へ来て15年。両親によると本当に静かな死だったそうだ。苦しそうな鳴き声もなかったらしい・・・。お医者さんに診察に来てもらって、薬をもらって、数十分後のことだったらしい。
おもえば、家を出てからはあまりかまってやらなかった。昨日も、祖母の見舞いに行って実家へ帰ったが、阪神の逆転勝利が決まる前に自宅へ戻った。阪神の優勝は自宅で一人で祝った。あのとき、帰る間際に少しでもなでておいてやればよかった・・・。
実家からの電話に、顔色を変えた私を見て上司らは身内の不幸かと思ったようだ。それくらい顔色が変わっていたらしい。ペットなんです、と答えたあとに「それでも家族と一緒やろ、私にも経験がある。早く帰って見送ってやり・・・」とあたたかい言葉をもらった。しかし、帰れなかった。他の同僚が今日に限って大勢出張で外へ出ていた。私が現場を離れるわけにはいかなかった。近くのペット霊園に連絡して引き取りに来てもらう、黙って引き取ってもらうのはかわいそうだと思ったから一応電話をした。仕事は仕方がない、私とお母さん(母)で見送るから・・・そう答える電話越しの父の声が明らかに泣いていた・・・。19時前、実家へ帰った。でも、もうその姿を見ることはできなかった。父が見送ったときの様子をデジカメに撮ってくれていた。まるで眠っているかのように白い布を敷き詰めた箱の中に横たわるハッピー。前足には父が愛用している数珠が巻かれていた。別れの花束と、首輪と綱が一緒に入っていた。ペット霊園からの引き取りはとても丁寧だったそうだ。きちんと引き取る前に儀式をしてくれたらしい。首輪と綱も入れてくださいといわれて、母は天国に行ってもつながれているのはかわいそうや、といってためらったらしいが、別に火葬しますから・・・といわれて一緒に箱の中に入れたらしい。
15年間、いつも近くにいた。贅沢で、おいしいものしか食べないで、いつも泣いてはおかわりを要求し、親父に怒られた。妹夫婦が居候始めてからは今年2月に生まれた甥っ子にヤキモチを焼いてほえた。そのたびに親父にまた怒られて檻に逃げた。でも、部屋の中で放してやると決まって同じ場所に横たわってうれしそうにしていた。でも、もうその姿は見られない・・・。
ハッピーの亡骸は明日の9時に荼毘に付される。そのときは職場で冥福を祈りたいと思う。ハッピー、ごめんな、そして今までありがとう・・・