横長クリエPEG-UX50簡易インプレッション(その1)

発売日から早くも1週間がたとうとしているSONYの新クリエPEG-UX50。その形状から#のリナザウと比較される運命にあるとはいえ、コンセプトは似て非なるものと感じています。まぁ、そんなUX50ですが、数奇な運命で私の手元にやってきました。まだ、数日しか使用していないので、十分なことは書けないかもしれませんが、私なりに感じたことを数点アップしてみたいと思います。なお、最初に断っておきますが、私は機械ものについてほとんどマニュアルを見ません。とくにPDAに関しては、ある程度直感で使えるものでなければ、PDAとしては使えないという勝手な思いこみを持っていますので、無責任なことを書くかもしれません。それをお知りおきの上、読み物としてお読みください。
長文になりそうなので、何回かに分けて掲載させていただきます。

  1. ハードウェア編(その1)

UX50の大きな特徴である480*320ドットのワイドハイレゾ液晶。横長になったことでインターネットなどの閲覧はかなり快適になっている。また、横長対応アプリケーションを使うことでこの使い勝手の良さはさらに度合いを増すが、かつて初代ワイドハイレゾ対応機PEG-NR70Vシリーズの轍をSONYは再び踏んでいるように思います。標準搭載のアプリケーションですらすべて完全にこの横長画面に対応していないということだ。オンラインウェアの作者方の努力で対応アプリケーションが増え始めているのはありがたいことだが、SONYにはまず標準搭載のアプリケーションをきちんと対応させてから発売してほしかったと思います。現に私の手にこいつがやってきたのも元の購入者が標準アプリでワイドハイレゾ画面を有効に使えないことをあげていた。もちろん、PalmOSの魅力に多くのオンラインソフトが追加できることがあげられるのですが、その購入者は標準状態で使えることに重きを置いていたようです。たぶん、SONYのことですから、後継機があればこの問題は解決されているんでしょうね。
フォントはサイズを変更することができますが、最小サイズにして表示すると画面サイズの小ささからかなり目に辛いですね。まぁ、人によっては気にしないという方もおられますので、一概にはいえないのかもしれませんが(私もそのうちの一人ですが)。

  • キーボード

いろいろとかかれていますが、結構今までのクリエの中ではまともな方だと思います。出っ張りのないキーボードですが、親指入力をするのにはそれほど使いづらいとは思いません。今までのクリエのキーボードがかなり意識して指先に力を入れないと入力ができなかったり、重量バランスが悪くて入力時に安定した保持ができなかったのに対してUX50のキーボードは慣れの問題だと思うが、両手でホールドしたときの安定もよいし、出っ張りのないキートップもキーボードの波打った曲面が功を奏しているのかもしれませんね。ただ、やっぱりキーのクリック感というものは感じられないので、人によってはだめだという方もおられるでしょう。

  • アプリケーションボタン

アプリケーションボタンが従来の4つから3つになってしまったのは不便に思う人が多いでしょうね。どれだけソフトウェアでキー割り当てが変更できるとはいえ、ハード的なボタンの数まではどうすることもできませんからね。しかも、標準状態でのキーの割付が予定表とメーラー(Clie Mail)とブラウザ(NetFront3)とは・・・。インターネットへの接続を前提としたキー割付ですが、それにしては通信機能が無線LANBluetoothに限られているUX50ではあまり有効ではないと思います。無線LANを有効にするとバッテリーが見る見るうちに減っていきますし(実際には1時間ちょっとくらい無線LANで使えたが)、Bluetoothはまだ試していませんが、これを有効に使うにはあまりにも使用可能なデバイスが少なすぎます。追加投資も必要になりますしね。CFスロット搭載希望の声が大きいのはこの辺のSONYの中途半端なコンセプトが原因ではないかと思います。インターネットアクセスを前面にださなければ、また反応は違っていたのではないかな?と。厚みが倍近くになる拡張バッテリーを搭載しなければ安心して外で通信できないというのはちょっとねぇ。悪いマシンではないと思うのですが、どうもメーカーが前面に出す売り文句と本体の性能がマッチしていないから、大きな反動がでているのではないでしょうか?

これもあまり使い勝手がよくないです。ターンスタイル時の使用を前提としたのか、オープンスタイルの時の使用を前提としたのかさえわからないです。まぁ、おそらくターンスタイル時でのボタンのみでの操作が可能なようにという狙いがあるのでしょうが、両手で保持して左親指で操作するより、本体左側面に従来の形でジョグダイアルを搭載した方が使いやすいように思うのですが。ここにはスライド式の電源ボタンが配置されてしまっていますから、しかたがない配置ということなのでしょうか?残念ですねぇ。しかもセンタージョグ方式のでしかもダイアル部分が少し周りより低く作られているため押し込みにくいのです。クリック感はあるのですがかなり意識して押し込まないとEnterキーの役目を果たしてくれません。バックボタンはジョグの配置から考えたらここにおくしかないだろうという位置ですね。まぁ、はじめにジョグの位置ありき、ってところでしょうか。